JMC L6 HEAD (型バラし編)

低圧鋳造が終わり翌日の朝、早速砂型を崩壊させ鋳造されたヘッドを取り出す作業に取り掛かります。

鋳造の済んだ砂型を、振動で崩壊させる為の専用機に載せ型をバラしてゆきます。短時間にて鋳造されたヘッドが姿を現します。

ここで初めて鋳造されたL6ヘッドとご対面となりますが、正に産まれた瞬間です。

砂を落とした後は、手作業にて湯道その他法案で残った不必要な部分を切り落としてゆきます。

先ずは目視にて異常が無いかを確認し、この後更に手仕上げにてバリ等を除去してゆきます。

メディアを変えながら工程別に幾度かに分けショットやブラストを当ててゆきます。
ここまで来るとL6らしい形が見えてきますね。

この後は一度検査棟に運ばれ、一基ずつCTスキャンによる鋳巣の有無などの厳しい検査に回されます。

設計や検査方法等は最新設備と技術を持つJMC社ですが、鋳造においては品質管理に最新機器が導入されているものの、昔ながらの手法に基づく製法が今も使われています。正にデジタルとアナログの融合と言えるでしょう。

次回はCT検査編へと続きます。