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●ご購入されてから、電気系の整備を主に見させて頂いていた車両ですが、徐々に調子が悪くなり、最後にはアイドリングも間々ならない状態に。 |
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●まずは点火系、燃料系をチェックしますが問題はありません。ただ特に１番の排気温度が上昇しない事が判明。リークダウンテスト、コンプレッション値共に異常値を示しました。カムカバーを開けてタペットクリアランスを確認するも異常なし。という事で、とりあえずヘッドを降ろし原因の追及に。 |
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| ●ヘッドを降ろしシリンダーピストンが顔を出したところ。結構なカーボン蓄積量です。シリンダー壁面には大きな傷、腐食跡等は確認出来ません。 |
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| ●そしてこちらがシリンダーヘッド側。燃焼室に以前かなり燃調のずれた状態で走行を繰り返していたと思われる類いのカーボンデポジットが確認出来ます。 |
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●バルブ側当たり面です。当たり幅自体もかなり広くなってしまっていますが、全週に渡りカーボン噛み込みによるリセッションが発生しています。 |
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●燃焼室のクローズアップ。ご覧のように少し突くだけでぽろぽろとカーボンが落ちて来る状態です。 |
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| ●同じく燃焼室ですが、バルブシートリング周辺のクローズアップです。一番シリンダーのリークダウンはやはりバルブリセッションによるものと推察されます。 |
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| ●シリンダーヘッドにカムを組み付けカムライン等のチェック。 |
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●今回は腰上のみのオーバーホール作業となりますが、オイルパンは脱着清掃が基本です。アウタータイプマグネットローター仕様に多く見られる樹脂の剥離とオイルパンへの残留。 |
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| ●内燃機加工その他下準備が整い腰上組み上げにかかります。 |
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| ●スタンダード70φからワイセコ71φへボアアップを図ります。 |
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| ●ボーリング、プラトーホーニングフィニッシュの施されたシリンダー。１φのみのボアアウトの為スリーブの打ち換えはありません。 |
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| ●シリンダーブロックのインストール。 |
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| ●純正新品アイドラーギア、テンショナーローラー、センタートンネルガスケットをセットします。使用するヘッドガスケットは2分割メタルタイプ。 |
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●ガイド交換、シートカット、最小値面研の施されたシリンダーヘッド。今回はバルブ＆スプリング共に純正新品を使用しました。 |
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| ●ASSYとなったヘッドを搭載。 |
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| ●若干上昇した圧縮比に合わせカムシャフトにはウェブST１をチョイス。スタンダードに比べ中高回転域での元気さが魅力です。 |
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●清掃したオイルパンを取り付けたところ。 |
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●新品のEXスタッドボルトを組み付ける。 |
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●正常にスパークはしていたものの、オーナーがトライしたSPIIの取り付けIGコイルにプラグコードがうまくささっていなかった為ちょいと手直し。 |
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●カムカバーを閉めキャブレターやマフラーを装着。 |
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| ●火を入れ試乗を繰り返す。とても静かで力強いエンジンになりました。増し締めをして納車の準備。 |
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●雨上がり愛車を迎えに来たオーナー。今までよりも乗りやすく、更にパワフルになった愛車を満喫して頂きたいと思います。ありがとうございました。 |