今回入庫したZ1のオーナーは他にもZを所有しており、ノーマルとカスタムといったうらやましい使い分け方をしいる。が、カスタムベースとしてるZがどうも自分が求めているものになっていかないとのことから今回一気に手を入れる事になった。

●入庫した状態。キャストをはかし、フレーム補強、レイダウン等すでに手を入れてある状態。まず現状をチェックし、メニューだて。 ●カムカバーを開けていきなり目についたのが明らかに打ち直してある4番のカムホルダー。バルブ廻りをばらし、カムをもう一度組み、カムの動きをチェックしたところやはりすんなり回らない・・・。以前4番カムホルダーに何かおこり他のヘッドの(しかも違う箇所のもの)カムホルダーを組み付けたと思われる。摺り合わせを施し正常な慴動を取り戻す。
●写真では分かりづらいがレイダウンブッシュの幅がSTDスイングアームの幅とあっていないため上に向かって差すが開いている。これではせっかくのレイダウの意味がないどころか差すの消耗も早めてしまう。
●クランクのフレを測定しているところ ●1015ccにボアアップしてあり、まだ殆ど走っていない状態だったが、ピストンとスリーブのクリアランスを計ってみるときつすぎるクリアランスだったためホーニングを施した。
●以前補強を入れたところで「フレームはセンターが出てる」と言われたとのことなのでフレームは左のマフラーステーをチビ三角に加工しパウダーコートを施した。
●さすがにレイダウン加工はし直し、その部分の補強も入れ直した。 ●メーターはフルリビルトし針を下振りに加工。
●オーバーホールしたクランクケース。良く折れるリターンスプリングも当然交換しトランスミッションカバーを閉めるところ。 ●ピストンは組んだばっかりだったのでキャリーオーバー。
●シリンダーを差す瞬間。 ●シリンダーヘッドのパーツ達。既にバルブガイドは打ち変え済み。使用するガイド、バルブ等によってステムシール等使用するパーツが変わるため注意。
●オーバーホールしたシリンダーヘッドを搭載するところ。電装類等は既に装着完了。エンジンを完成させ火を入れる。 ●試乗等を繰り返し増し締し、納車準備の整ったZを迎えに来たオーナー。殆どスタンダードに近いルックスだがそう見せながら全てに手が入っているさリ気ないカスタム。リムも一見鉄リムに見えるがアルミリムのアルマイトをわざわざ剥がし、バフったりとこだわっている。慣らしをしっかりして後は思う存分走りまくって下さい。