弊社で販売しておりますGPzタイプオイルポンプは、純正部品であるZ1000J系のポリスモデルをベースにリリーフバルブ加工を施した上で、Z1系を含む初期タイプのギアに対応出来る様にアダプターピンを付属させているものです。
エンジンのオーバーホール等の重整備の機会に交換をとの需要も多く、好評ではありましたが、この度カワサキよりベースとなる純正オイルポンプの販売終了の通知がまいりました為、今回ロットの製作を持ちまして販売終了とさせていただきます。
又、現在バックオーダーでお待ちいただいておりましたお客様分やオーバーホールの為お預かりしております車両用としては数を確保しておりますので、加工後の検品が終了次第順次発送となります。
但し、弊社在庫分としては残りがございませんので、追加や新規のオーダーは受付出来ませんのでご了承願います。
さて、オイルポンプは需要が継続しているパーツではあるのですが、カワサキよりの販売終了の理由としては金型や加工用ジグの消耗によりオイルポンプとしての精度や品質を保つのが困難になったとの事です。
確かに、弊社においてもリリーフバルブ加工の為に新品を一度分解して、その際にボディ側や軸部分の加工精度を測定して入荷時点で新品としての基準を越えるものはその都度データを添えてメーカーに返却して交換していただいておりましたが、その頻度は年々多くなる傾向がありました。
そこでメーカー側としては、品質維持の為に新規に金型や加工ラインを造るには採算が合わないと判断されたのかも知れませんが、それを窺い知ることは出来ません。
ただ、どちらにしてもZ系エンジンを今後も稼働させるにおいて、オイルポンプは大変に重要な部品です。
元々Z系のエンジンはクランクシャフトがニードルベアリング支持と言う事もあり、潤滑面ではあまり油圧には依存しない構造ですので、密閉性と精度が要求されるトロコイドタイプではなく、耐久性と駆動ロスの少ないギアポンプが使用されていますが、走行距離が増えてくるとボディの摩耗によって圧送能力の低下が避けられません。
弊社としては、明らかに能力の低下したポンプをだましだまし使うのではなく、今後の整備やご希望に添える様、適正な価格で供給出来る品質の高いオイルポンプの企画を開始しました。
仕様の確定や完成迄には時間がかかるかも知れませんが、大容量オイルクーラーの装着等も前提として、信頼性が高く気兼ねなく走行できるものを供給したいと考えております。