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Z1000Mk2系、Z1000J,R,1100GPにZ1100Rに使われている純正の角型タンクキャップは、元々構造的にも非常にガソリンが漏れやすい構造で、新品を装着しても数年で走行中に漏れが起こってしまう個体も多いです。
特にガソリンを大目に入れたのみでも盛大に漏れるものは、分解した際に出てくる細いオイルシールが硬化して委縮したり切れてしまっています。
タンクの給油口に当たるパッキンを交換しても漏れ続けるのはこれが理由です。
さて、弊社で長年販売しているリークレスタンクキャップは、カワサキの純正部品がベースとなっているものですが、同じ様な四角い形状でもシールの形状、エアの導入排出部分の構造が全く異なる為、長年使用して給油の都度、写真の様にいっぱい迄ガソリンを満たしても漏れが起こる事は殆どありません。
さて、このタンクの特徴ですが、密閉性が高いのみでエアを通さなければそれはそれで問題があります。走行中はエアがスムーズに入らなければガソリンはタンクからスムーズにキャブ側に落ちませんし、 だからと言ってエア通路が無駄に大きければ暖まってタンク内圧が上がったりGでガソリンが動いた際にもそこから漏れが発生します。
内部にいくつかのバルブとエアの通路を長くとり、又中からエアが出る場合はほんの必要なだけバルブが開く様になっています。
特に走行後にバイクを止めると、タンク内部で暖められて気化したガソリンと空気が僅かに開いたバルブの隙間から抜けて、内圧の上昇によるタンクの変形等を起こさない様になっていますので、独特の音が聞こえます。
又、何度か記載させていただいていますが、このタイプのタンクキャップ装着時には以下の様に塗装を除去して、シールの為のパッキンやOリングが必ずタンク側の鉄板と接触するようにしてください。
これを行わないで組むと、鉄板と塗装面の間にガソリンが滲みてしまい、シールが効きません。
ちなみに純正の新品タンクもこの部分は同じような形に塗装されています。
固定の為のねじ山が切ってあるナットですが、タンク内壁には点付け溶接で組まれています為、ねじにシールテープ等を巻いても効果はありませんので注意が必要です。