以前よりの記事で、 近年から現在迄にメーカーより供給されてきた純正テンショナーアームの中に、Z系の新車時に組み込まれていたものに比較して大幅に耐久性が低下したものが混入する様になっており、それによって発生するトラブルの可能性について述べさせていただいています。
さて、件の純正テンショナーアームですが、カワサキよりの書面による回答では
「新車時代からの設計時の仕様書通りに製作されている部品であるので、現在販売されているもので問題は無い、従って現状の仕様のまま継続販売いたします。」
というものでした。
但し、弊社ではそのまま使用するにはと言う事で、購入した純正部品を一度分解し、内部の硬度不足と思われる部品を適切なものに変更し、”リファインドテンショナーアーム”として供給してきました。
ただ、継続販売されると言われていた純正テンショナーアームですが、メーカーより上記の回答を頂いてから間もなく、純正部品の販売を終了とされた様です。
この為、弊社”リファインドテンショナーアーム”ですが、弊社にて製作ベースとして購入しておりました純正パーツのストックの数をもって、販売終了となります。
こちらのご購入に関してですが、 現状で組まれているエンジンにご使用される方を優先とさせていただきます。
この為、お申し込みは発注1回に1セットのみとし、エンジンから取り外しされた現状のテンショナーアームをお送り提示していただける事が条件となります。
純正パーツの販売終了に伴い、必要以上の複数確保や転売を目的とされたお申し込みを防止し、現実にご必要なユーザーに適切に部品を供給する為の措置となりますので、宜しくご理解の程お願いいたします。
又、以降のテンショナーアームの供給についてですが、純正品の販売終了の通達を受けて、既に弊社では純正と同等以上の品質を目指したゴムダンパーを焼き付け成型した対応ローラ―の製作に入っており、何度かの試作やテストを継続中です。
右のローラーは、テスト用に先行試作した弊社製作品です。
現在もテスト継続中ですのでこちらの投入は多少先になるかとは思いますが、ローラーの製作品があれば純正の使用済みテンショナーアームフレームに既に弊社の所有する適切な強度のベアリング軸と共に組み込んでのリビルト再生の受注も可能になるかと思います。
従いまして将来的にエンジンのオーバーホールや修理を行う予定のあるユーザー様は、純正テンショナーアームの旧いものも廃棄せずに保持していただける様お勧めします。