弊社で供給している、フルコンECU用24-2ピックアップローターとセンサーですが、
これをLINK ECUで使用する場合の設定について。
クランクピックアップ設定は、セッティングソフトPCLinkのECUセッティング中、”トリガ”項目で設定します。
弊社ピックアップローターやセンサーをkawasaki Z1系やJ系で使用する場合は、下記の様に初期設定しています。
クランクピックアップは”トリガ1”として設定します。
ここで24-2の歯数セッティングを行っています。
ちなみに、トリガ2はカム角度センサーを使用してのシーケンシャル噴射や点火を行わせる場合に使用します。(グループ噴射の場合は設定不要です)
又、 クランクピックアップはセンサーの個体差やローターとのクリアランスによってはプラスマイナス1~2度の誤差が出る場合があります。
この為、ピックアップ位置と実際に認識しているクランクの角度の精度を上げるのにソフトウェア側で微調整を行います。
プラグを抜いて、セルモータークランキングでも下記の調整作業は可能ですが、エンジンが始動出来てからの方が調整は行い易いです。
実際にはピックアップに1~2度程度の誤差があってもエンジンの始動や走行は問題無く可能ですが、以降の点火マップの精度を上げるにも実走行前に調整を行う事を推奨します。
アイドリング中に”較正”項目のベースタイミング設定を開きます。
1)点火時期をロック で任意の位置に点火時期を固定し、その位置で火が飛んでいるかどうかをタイミングライトで確認します。
作業を行う場合は解り易くする為に0.0BTDC(度) とします。この場合、エンジン回転数に関係無く上死点で火が飛ぶ様になります。
タイミングライトで点火時期を確認しながら、上死点(1/T)マーキング位置で火が飛ぶ様に、 2)のオフセット値を変更して微調整します。 ちなみにオフセット値を変更した場合は、必ずEnterキーを押して確定した後に下の”完了”でベースタイミング設定ウィンドウを閉じないと、変更したオフセット値が反映されませんので、注意が必要です。
弊社ピックアップローターを使用する事を前提にLINK ECUを購入される場合は、無償でECUに初期設定を行うサービスも行っております。
その場合は上記のトリガ形式や電圧設定(トリガ1待機しきい値テーブル)等も含まれます。
詳細はお問い合わせ下さい。