弊社業務のメインは1972~の大型空冷Z系のメンテナンスやパーツの製作販売ですので、充電系を制御するMOSFETレギュレーターセットのラインナップはそれらの車両用がメインです。
但し、MOSFETレギュレーターは永久磁石を装備するマグネットローターもしくはフライホイールに、三相タイプのステーターコイルを使用するジェネレーターを持つオートバイであれば基本どの様な車両でも使用可能です。
(配線図でジェネレーターから交流出力が3本のみ出ているタイプです)
この為、Z系以外の車両を所有するお客様から流用は可能でしょうかというお問い合わせは結構受けるのですが、配線を車両に合わせて加工されるというユーザーやプロショップ向けに、汎用コンバージョンキットとしてのパッケージも用意しています。
配線方法としては、ジェネレーターからの3本の出力を接続し、バッテリーもしくはエンジンにアースと、バッテリープラス電源への接続を行う事でZ系のそれと同様に機能します。
対応可能で問い合わせが多い車両としては、Kawasaki 車であればZ400FX(三相交流方式のE4)以降、ゼファーに至る迄の400,550、Z650(最初期型を除く)のザッパー系以降、GPz750やゼファー750系。
Suzuki車であればGS,GSX750~1100系(カタナ等)が非常に多いです。
Z系と同様にレギュレーターのマウントアダプターと、接続加工用のコネクター端子セット、バッテリープラス電源に接続する際に使用するヒューズホルダーと端子を付属させた仕様となります。
ジェネレーターに接続する為の3相交流配線は、レギュレーターの設置位置に自由度を持たせる為に1mと、長目にしてあります。又、配線皮膜素材は耐熱性の特に高いものを使用しています。
ちなみにこのコードは、ライターで炙っても容易には焼けないレベルのものですが、エンジン内部で熱いオイルに晒された際の耐久性には欠ける為、エンジン内部迄伸ばす使い方は行わないで下さい。
ステーターコイルからの配線を製作される場合はコード素材を変更したものを用意しますので、別途ご相談下さいませ。