先日紹介した、Z1000J系用ビッグバルブについて、数値的なデータについて質問いただきました。
バルブの傘径につきましては、GPz1100やZ1100Rの純正に使用されているものと同じ、IN38ｍｍ EX32.5ｍｍです。
それとの違いは、バルブのステムエンド迄の違いです。実は傘部分はもちろんですが、このバルブのエンド迄の長さ数値をいくつにするかの方が、設計時は時間がかかりました。
Z1000J系ヘッドをビッグバルブ化するのに、GPzのバルブを使用するのは割とよく行われて来た手法なのですが、微妙にバルブステムエンド迄の長さがあり、最小値のシートカットでもタペット側の突き出し長が多くなってしまうので、それの帳尻合わせが必要であったり、ヘッドチューニング時に若干バルブを燃焼室の奥に向かって追い込む事が出来なかったりします。
この傾向は特にIN側で顕著になります。
この為、弊社バルブではステムエンド迄の長さIN側で約0.4ｍｍ EX側で約0.25ｍｍ程 GPZ1100用の実測平均より短くして、使い易い長さにしています。
又、バルブの燃焼室側の窪みは、より浅く広くしてあります。
窪み分容積はGPz用より小さくしてありますので、燃焼室容積が大きくなって圧縮比の低下を招く事がありません。
