新品として販売開始したテンショナーアーム。 デリバリー開始してより一か月が経ちましたが、多数方面から引き合いをいただいております。
kawasakiがZ系の新品ヘッドをデリバリー開始した事と、現在も続くコロナ過のせいか、今年は夏のバイクシーズンにも関わらずエンジン整備に入られている方が例年より多いのでしょうか。最初に組み立てしたロットが少なくなってきたのですが、このパーツについてはなるべく供給を途切れさせない様、常に準備しています。
さて、以前にも記載した通り、純正部品が販売終了になる数年前から正直これは問題であろうと思えたベアリング軸部分の品質については完全に対策の上、フレームやローラーについても数年をかけて試作とテストを重ね精度品質ともに純正品を上回るレベルに出来たと思います。
ちなみに、”強化品”と言う言い方は正直あまり好きではないのですが、あえて純正品より強度の余裕を持たせた場所が、このカシメピンです。
テンショナーはアッシ交換前提の部品であり、分解の必要が無い事からリベットの様にかしめて軸を固定しているのですが、リベット構造にするとなるとSS400等、割と伸びの良い鉄系材料で製作するのが通常ですし、純正もその素材です。
ただ、この系統の材料はノーマルエンジンによるカムチェーンの加重には全く問題はありませんが、ある程度チューニングしたエンジンの場合、カシメ部分の緩みやピンの破断の可能性も捨てきれません為、カシメ作業のの難易度が上がるものの若干強度のある素材にて製作してあります。
以前に生じた、純正テンショナーの軸受け部分の強度についてと、それによって生じておりました状況の説明については、下記リンクを参照下さいませ。