クラシックバイクでもあるZ系で、非常にオイル漏れし易い場所の筆頭が、エンジン左側のジェネレーターカバーからのコード取り出し部分。
それでなくともサイドスタンドでの駐車時にはオイルが溜まるであろう場所に、更に設計時に見た目も重視した為かカバーの下側からゴムシールを通しているものですので、シールの経年劣化で非常にオイル漏れし易くなっています。
さて、このシールを交換後に再度カバーに組み付ける際には、可能な限り長持ちする様、シール周囲には液体ガスケットを使用しますが、自分らは時間が許す限り一昼夜はガスケットの硬化時間を取る様にしています。
そのままシールを押し込んだのみで硬化する迄置いておくと浮き上がってきてしまうので、丁度良い高さに固定するのにこういったプレートを使います。
何度か写真でお見せした事もありますが、 実は量販店でも販売している様なステンレスの汎用ステーに、コードの逃げ用の為の丸い切り欠きを入れただけのものです。
これで最低1日、ガスケットを溝部分に塗布した状態で置きます。
乾燥後にはみ出したシール材は、エンジン内側で剥がれ落ちてもそれほど悪さをするものではありませんが、オイルポンプのストレーナー周囲に溜まったりしてあまり気持ちの良いものでは無いので、スクレーパー等を使用して可能な限り除去します。
グロメットとカバー部分には、ゴムの弾性分が戻って僅かな段差が出来ます。
クランクケース側に組み込みする際には、この段差部分にほんの僅かの液体ガスケットを塗布してからガスケットを挟んで組み付けします。
こんな感じにして装着したジェネレーターカバーの場合、かなり長期に渡って漏れは防止できます。
ちなみに、サンプルにしているジェネレーターコンバートキットTYPE3の場合、バンクカットカバー込みのセットの為、これらの作業は予め済ませておりますので、基本取り付けるのみです。