前回腰上組立の下準備まで終わらせておいたMK2エンジンの続きです。
ピストンリングをセットした各ピストンをコンロッドに組み付けていきます。
シリンダーブロック下面、クランクケースデッキ面ともに最小値で面研を入れましたので、ベースガスケットはニトリル系ゴムをコーティングした、NBRコートベースガスケットの0.45t(従来の0.5t相当)をセット。
慎重にシリンダーブロックを落とし込み
アイドラー関係はPAMSテンショナーアームとライトウェイトアイドラーをセット
ヘッドガスケットは面研量や加工後の各部寸法を考慮し75mmボアの1.3mm厚をチョイスし、希望の圧縮比を狙います。Zシリーズのピスタルピストン使用の場合、シリンダーブロックや、クランクケースデッキに面研が入っている場合は(基準値より各部の高さが低くなっている場合)、ピストンボアより1mm大きいボアのガスケットを推奨しています。
予め組んでおいたインナーシム仕様のヘッド乗せて、ヘッドナットを規定トルクで正規の締めつけ順に締め付け。
ハイカム+インナーシム仕様の為、バルブクリアランス調整の為のシム交換はカムシャフトを外さないと出来ませんので、カム脱着の際にカムホルダーボルトねじ穴が痛まない様に、ロングリーチヘリサート加工はしましたが、弊社販売のカムシャフト組み付け工具を使用しバルブクリアランス調整をしていきます。この工具を使用する事によりヘリサートコイルも長持ちしますからね。
ヨシムラST-2の指定のバルブクリアランスに調整完了。調整後、組み付け工具はカムホルダーボルトに交換します。
続けて、バルブタイミングを調整して行きます。
こちらもヨシムラ指定のバルブタイミングに調整完了。
もうすぐ車体に搭載です。
つづく。