量産進行中の、エアニップル付PAMSビッグインシュレーター。
ゴムの中に入るベースプレートが仕上がって来ました。
これを、金型の中に固定して加硫接着しながら注型します。
厚さは4mmとスチールのプレートとしてもかなり丈夫な方ですが、それでも平面の板だと接合部分にゴムを挟んでネジで締め込むと歪みが起きて、シリンダーヘッドとの接触面に浮きが発生し易くなります。
この為、純正のインシュレーターの場合は接合面のゴム容積を増やす目的で、プレートにプレスで窪みを作ってありますが、この窪み自体がプレートの剛性アップにも寄与しています。
ちなみにここに窪みが無い海外で販売されている社外品の場合は、かなり早期に二次空気の吸入等のトラブルが発生し易くなります。
純正インシュレーターの内部構造との比較につきましては昨年記事にしていますので、こちらもご参照下さい。
さて、弊社のインシュレーターベースプレートもそれに倣ってインマニ部分にはプレスで窪みを作っています。
ちなみに、この窪み位置に対して上下の穴位置やプレート自体の平面精度を上げるのにはかなり複雑な工程が必要でした。
単純なレーザーカットプレートであれば当然その様な手間は無いのですが、ここは性能や耐久性の為と、コストをかけています。