Z系の様な車両をインジェクション化する場合に使用するフルコンECUの場合、元々は2輪用をメインとして作られているわけでは無い事もあって、その内部には大電力のコントロールが必要なイグニッションコイル用のイグナイターが内蔵はされていない場合が多いです。
これは、イグナイターとして必要なパワートランジスターがかなりの熱を発生する場合が多い為、ECUにはあくまでマネージメントコントロールのみを受け持たせてやると言った考えによるものでしょう。
この為、例えば通常のオートバイ用イグニッションコイル(ASウオタニさん等のアフターマーケット品を含む)を使用するには、パワートランジスターを使ったイグナイターユニットを別途に用意して、ECUは0~+5Vのコントロールシグナルをイグナイターに送って制御を行うという事になります。
http://www.pams-japan.com/diary/?p=227
ただ、耐久性的にはメリットはあるのですが、スペースの少ない2輪の場合はレイアウト上部品点数も少なく、配線もなるべくシンプルにしたいという事もあります。
そこで用意したのは、イグナイター一体型のコイルです。
このタイプの場合は、イグニッションコイルのコネクター下の平面部分にイグナイターが収められています。
この為、イグナイターからイグニッションコイルの間のハーネスによる一次側電源の送電ロスが一切ありません。
さて、このイグナイター内蔵型コイル、それでなくともかなり強力な点火エネルギーを発生できる能力がある様です。
紙片を挿し込むだけでいとも簡単に発火してしまいました。着火剤の類はもちろん不使用です。
さて、こちらのコイルは高性能ではありますが、通常の純正イグナイターやウオタニのイグナイターユニットにそのまま接続して使用は出来ませんので、念の為。
あくまで0-5Vのデジタル信号を出力できるフルコンへの接続のみとなります。
インジェクション化等でコイル選択される場合はご相談下さい。