出荷準備の為、組立中のJPオイルポンプです。
このオイルポンプは純正部品に対して約13パーセント以上のオイル吐出容量を維持できる様に設計してあります。
エンジン内部、クランクケースやヘッドでのオイルラインがノーマルで使う場合やオイルクーラーを追加装着してやるにも、その程度がバランスが良いと弊社として判断した仕様です。
又、純粋な容量以外にもギアとボディのクリアランスの管理には特に気を使っています。
この部分にばらつきがあったり、クリアランスが新品時から過大な場合、暖機終了後にオイル粘度が下がって来ると、抜けによるロス率が大きくなる為です。
ちなみに、そのクリアランスはボディ側とギア側の工業品としての加工公差を合わせた際の限界を目指して組んでいます為、純正部品で入手可能であった時代の新品ポンプに対して半分以下の許容クリアクリアランスとしています。
オイルポンプのクリアランスについては、過去に詳細数値を含めて記事にしています。
http://www.pams-japan.com/diary/?p=22947
http://www.pams-japan.com/diary/?p=22963
今回のロットも確認しながら組んでいますが、ギア外周とボディ間のクリアランスに0.02mmのシックネスゲージを入れる事は出来ません。
ちなみに、メーカーサービスマニュアル上でのオイルポンプクリアランス使用限界値は0.1mmとなっています。