これは、オーバーホール履歴の無さそうなZ1のオリジナル車両から外されたテンショナーアームです。
リベット部分の形状を見る限り、当時から未交換のものと思われます。
さて、このゴムローラーの直径ですが実は絶妙なサイズに設計されており、ある程度使ったものはギアの様に綺麗に同じところが当たるサイズになっています。
カムチェーンが当たって窪んだ部分にマーキングするとわかります。
丁度17個均等に窪みが出来ていますので、実はアイドラーギアと同じ丁数の直径ですね。
ただ、純正のカムチェーンテンショナーのフレームにそのままアイドラーギアを装着すると、ギア先端がフレーム内側に接触すると思われるほどのクリアランスしかありません。
メーカーとしては、この部分はゴムローラーでカムチェーンの弛み分を張りながらもカムチェーンに無理はかけない事を考えたのか、ここに金属性のギアを装着する事は考えていなかったのでしょうと思えますね。
この為、ドラッグレースやサーキット用等のハードチューン車に使う為、17Tのアイドラーギアを装着する場合は工夫が必要になります。