現在平行して作業を進めている2台のZ1
1台は十数年前に当店でさわらせて頂いた事のあるZ1。平成20年8月満了の車検ステッカーが貼ってありますので、少なくとも8年は眠りに就いていた事になりますね。オーナー様ご自分で少し起こそうとした跡が見られます、所々部品が外されていたり、スポーク&リムは張り替えられています。
オーナー様の記憶によれば、たしか・・・・・・故障がきっかけで、その後長い眠りに就いたような・・・・・・・・。エンジンの状態が心配ですね。エンジン&車体とイロイロ手を入れる予定です。
そしてもう一台は以前よりZ2で当店をご利用頂いておりますオーナー様の2台目です。完全なベース車両からの製作です。オーナー様もこのDIARYはご覧になられてる事とは思いますが・・・・スミマセン。
エンジンがとてつもなく状態が悪いベース車両です。(泣)
エンジンは入手時からこの状態だったようですが・・・。3番スリーブ入ってないし・・・2番スリーブ鍔が欠けてますけど・・・・。そしてピストンの頭がフラットに変形しています(汗)シリンダーを抜き取ろうとして納得しました。
はい!抜けません!ビクともしません!シリンダーはすでにケースから10mm程浮いているんですが、そこから全く・・・・(泣)ピストンとスリーブが完全に固着しています。ピストンを叩いて抜こうとしたんでしょうね。クランクが心配です。(超汗)
車体はボルト折れやフレーム本体に修正の出来る範囲の加工が入っていますが、エンジンに比べればカワイイ物です。この状態に先程のエンジンが乗っている状態での入庫で、後はバラバラの部品とシリンダーヘッド単体と言う状態の正真正銘のベース車両です。
一昔前ならどうせイチからフルレストアするのなら、ベースはクタクタで良いなんて言ってる時代もあったかもしれませんが、その当時はベース車両はベース車両に見合った価格で、程度もそんなに悪くなかったですね。私共造り手側から言わせてもらえば、ベースは良いにこした事はないです。実際トータルでは程度の良いベースの方が安くつく事も多いですし、Zが生まれて45年・・・ダメなら交換すればいいとは行かなくなってきています。これから車両を手に入れて製作を考えている方は、一度製作を依頼するショップにご相談してからの方が良いかと思います。
とは言え・・・
すでに手に入れられた目の前のZ1を見捨てる事は出来ません。オーナー様のZに対する愛情もたっぷり感じていますので、出来る限りしっかりやらせて頂きます!!
2台とも頑張ります!!