車輛に組み込み実走行テストが進むESバルブスプリング。
ESは「Egg Shape」の略で日本語にすると「卵形状」という事になります。
今から50年近く前に設計された空冷Zのエンジンは、当然の事ながらそれを構成する様々なパーツも同じく当時の設計のままで止まっています。
バルブスプリングに限りませんが、この50年の中で設計も材質も製造方法も熱処理や表面処理技術も驚く程進化しています。
ESバルブスプリングはそんな現代のテクノロジーを採り入れた物で、当時では不可能だった更なる適正化を空冷Zのエンジンにもたらす事の出来るパーツとして開発が進みました。
「強化」ではなく、あくまでも「適正化」がテーマです。
構想自体は十年以上前から有ったのですが、我々の規模で且つワガママなスペックを満たした上で設計製造を引き受けて下さるメーカーに巡り合えずにいました。
このESバルブスプリングは純国産製。卵型断面形状のバルブスプリングの製造には独自のノウハウがあり、国内でもこれを高品質且つ安定して製造出来るメーカーは知る限り何社もございません。
何をして「卵型断面形状」なのか?解り易く見える様にカットしてみました。断面が通常の「丸断面」ではないのがわかると思います。
次回はノーマルや他の強化スプリングと比較して、どの様な特徴とメリットが期待出来るのか?具体的にデーター等を元にご説明出来たらと思います。