弊社でフルコンEFI化したZ1000Jは、点火時期や噴射燃料の補正を行ったり、走行ログを記録する為に車両速度パルスを直接フロントアクスルのメーターギアより採っていますが、Z1系の様にケーブルが付いている機械式スピードメーター車では同様の方法が出来ない為、例えば最近の車両で採用される様なドライブスプロケット部分に磁気センサーを使用するか、写真の様にケーブルとメーターの間に割り込みするタイプのセンサーが必要になります。
このセンサーでスピードパルスが実際にフルコンで認識出来るかどうか、センサーは入手出来るものの、仕様や接続内容等は一切公開されていないので、実際に色々と試してみるしかありません。
予想した通り、繋げたのみでは全く無反応うんともすんとも言いませんでしたが、配線を追加工して電源を入力したり、ECU側の設定を変更して無事にパルスを拾える様になりました。
これで、Z1系を含む機械式スピードメーター車でも加工や部品等の大幅な追加無くスピードパルスを拾える様になりました。
実際にケーブルを回してパルスを拾ってみたところです。
ECU側に読み取らせて仮に表示しているのが右側の車速数値、更に補正したスピードメーターパルスをECUから出力させてZ1000Jの電気式スピードメーターを動作させてみました。
この機能を使用するには、タイヤ外周長を測定して一周毎のパルス数からか、実際に走行してGPSを使用した速度との差分をみて修正設定します。