この二台のZは共に製作してから10年以上が経過しています。
KZ1000は製作完了から既に16年、Z1Rも年が明ければ12年になります。
早いもので、二台共気が付けば製作から10年以上が経過しましたが、この十数年の間にも少しずつ仕様変更+バージョンUPを繰り返し今日に至ります。
画像では分かりませんが、二台共経年による小傷等がそこかしこに出来ているのですが、不思議とそれが劣化と言う表現には結びつきません。
磨き込まれ大切に扱われてはいますが、決してガレージの肥し又は盆栽の様な扱いを受けているワケはなく、甘やかさずにキッチリと回し上げ鍛え挙げられており、オーナーと共にした時間と比例する様な傷み方は、単なる劣化ではなく味として更に深みを増すのではないかと思っています。
また付け加えるのならば、レストレーションを施す事で新車の様な輝きを取り戻すことは可能でも、この「ヤレ加減」だけは再現する事ができません。
実はこの二台、ご兄弟で乗られています。Z1Rがお兄さんでKZ1000が弟さんです。作り手の私達が言うのも何ですが、想いの目いっぱい詰まったZに乗り続け、何年も掛けて自分色に染めてゆくことが出来ている事が羨ましく思います。
もっと言うのなら、そんな乗り方を仲良くご兄弟で出来ている事が羨ましいですね。
更なる数年後がまた楽しみです。