固着したリアのキャリパーのOHやシム調正等の整備で入庫したMKII。
早速キャリパーを分解してみると、なかなか良い感じです…
粗洗いから腐食部分を程良く慣らし、ピストンシール溝部分などは念入りに清掃して行きます。
Z1等のキャリパーピストンで廃番になっているものは硬質クロームを掛けて再生したりしていますが、メーカー純正でまだ出るMKII系リアキャリパーのピストンは新品に交換します。
ピストンシールやブーツも全て交換して終了。
同時にご依頼いただいていましたシムクリアランス調整をしようとカムカバーをあけてみると、カムチェーンが張れていないのとバルブタイミングがおかしい。
良く見てみるとトップアイドラーの中身が外れてしまっていました。
他車種のセミオートタイプのテンショナー。
他車種の物を使用しても問題はないのです、中身をチェックすると先端のダンパーががくがく
とチェックはしたものの、元々ご依頼いただいており装着予定だったMKII系デザインのオートテンショナーに交換。
カムチェーンも伸びていたためジョイントリンクカムチェーンにてカムチェーンを新品に交換。クランクケースまで割らずにカムチェーンを交換出来るので工程も費用もだいぶ抑えられます。
上から覗いてセンターアイドラーやスライダーの状態も確認したとろ健在だったので今回はトップアイドラーを交換、ダンパーカラーも同時に交換します。
センターアイドラー等は過去に変えてあるのかもしれませんね。
もろもろ本来の姿になりやっとシム調整へ。
シムクリアランス調整はその調整だけではなくカムカバーを開けるとエンジンの状態が色々分かるのでメーカーのマニュアルにもある範囲で定期的に見ておきたいですね。
因みに6か所規定クリアランスから外れていて交換しました。
作業お任せ頂きありがとうございました。