高山が担当するベース車両選びから始まった製作車両です。
組み上がったエンジンも車体に搭載され、かなり形になって参りました。
この車両について、お客様からのオーダーは大変シンプルなものでした。
「カッコ良く乗り易くそして速い黒豆を」
今更この仕様に関する定義を説明する必要もないとは思いますが、割と黒豆の定番的LOOKSに留めながらも、見えないエンジン内部から始まりそこかしこに高山の強い拘りが散りばめられています。
特に、今回はクランクシャフトに拘りました。これで何十馬力も上がるわけではありませんが、経験上確実にその違いがエンジンの回転フィールに現れます。
出来栄えの吊るしCOMP車両ではない為、そこにはお客様の想いが先ずありきで、更に作り手となる私達の拘りを重ねた物となり、厳密に言うのなら全く同じ車両という物はこの世に存在しない事になります。また乗り手と作り手の想いが上手く合致すればするほど、不思議なものでその車両には魂の様なものが宿る気がします。
一年を通しても数台のみの限定的な製作としている事もあり、この先も妥協のない一生物だけを作ってゆけたらと思っています。