昨日の続きです。
http://www.pams-japan.com/diary/?p=11516
腰下まで分解し主要パーツの洗浄と測定という段階です。
所々に塗装の剥げがありますが、今回は敢えてこのオリジナル塗装のままで中身中心のリビルドとします。
洗浄を終えたクランクシャフトです。丁度使い古した10円玉の様な色合いになっているコンロッドも、丹念に洗浄してやるとこの様な新品を思わせる色合いへと変化します。輝きを取り戻したところで所で、性能には一切関係が無いのですが、ここは組手の精神衛生問題という事で。
因みにこの銅色に輝いているのは、表面処理と言うよりは正に銅メッキでして、実に熱処理時のマスキング代りとして施されているものです。硬度が必要なスモールエンドとビッグエンド部以外にメッキが掛かっています。
簡易測定では位相ズレも芯ブレも優秀な数値。ロッドのサイドスラストも全て標準値内でスモールエンドも健全です。
要の一部であるクランクの状態が良好だと本当にホッとしますね。