当社はZ系専門店ですので、当然インジェクションチューニングと言えばZが主対象になります。
但し、お仕事以外で個人的に持っている車両では結構前からコソコソ触っていたりします。
と言ってもカワサキ車なので、割と見た事ある人も多そうなシリンダーヘッドです。
そうGPZ900R。サイドカムチェーンは四輪では当たり前のレイアウトですが、ヘッドデザインは対象であるべきと言うマルチシリンダーの量産二輪車としては最初とも言える特徴的なエンジンです。
ちなみにたまに勘違いされているのが、GPZ900R系のエンジンって燃焼室に対してのポート角度は真っ直ぐではなく、Z程ではありませんがキャブ側からこの通り放射状に燃焼室に向かって広がっています。
キャブレターのピッチなんかも、ゼファー1100も同じだったりします。
さて、900RのヘッドはインシュレーターがZ系の様なフランジタイプでは無く、筒型ダクトです。この為、とりあえずのインジェクション化によるデータ取りにスロットルボディを流用しようにも、Zの様にプレートタイプのアダプターと言うわけには行きません。
この為、同じ様に900Rをインジェクション化しようとしてもスロットルボディの装着の時点で苦労される場合が多い様で、意外にも世の中ではZ系の方が実行例は多かったりします。
それでも何をするにもスロットルボディを装着出来ねば始まりませんので、別車種のインシュレーター2種を加工して組み合わせて着けています。
これで当社のZ1000Jでも使用している38φ迄の流用スロットルが使用可能になります。
実は時々当社のブログでチラ見せしている製作スロットルボディの方も、簡単な仕様変更で純正の900Rインシュレーターに使用可能な設計にしてあったりするのですが、そちらは追い追い用意しましょう。