Pistal Racing 鍛造ピストン。
Z1系、Z1000J系に続くのはZ2(Z750)シリーズ用です。
シリンダーヘッドはZ1系と共通ですが、ピストンストローク,コンロッド長,ピストンピンハイトは異なりますのでやはり専用設計となります。
まず先行して試作設計を行い、3Dで形状確認します。
こちらのものはボア69mm Z2系では最もメジャーなチューニングサイズですね。
Z1系同様、推奨カムシャフトに対してのリセス深さを適正化する事でピストンヘッドはさほど高くはしていないのですが、この形状で圧縮比11.0:1を達成しています。
Z2系はバルブの沈みに対しての圧縮比低下率が大きい為、エンジンオーバーホール時にチューニングピストンを入れても希望した圧縮比迄上がらない場合が多いので予め高目に設定しました。
各社のST1クラスのカムシャフトとの相性も良好でしょう。
この69mmに関しては更にピストンヘッドを薄肉化。
トップ部で3.5mm バルブリセス底部では実に3.1mmを達成しています。
これによりピンハイトの変更無く重量バランスが適正化され、首を振りにくく、ローフリクションとなる効果も狙っています。
ちなみに、こちらが純正のZ2鋳造ピストン。 上のヘッド部の厚さは約6mmあります。