ブローバイが大量に出ていて白煙も出てしまっていた不調のZ1。前回バラす前の状態確認まで出来ましたので、いよいよ分解して行きます。
ヘッドナットの締め付けトルクがかなり弱かったのと、カムチェーンテンショナーの調整不足でカムチェーンはたるんでいましたが、チェーンの掛け違い等は無く規定通りの28コマでしたので一安心。実はコマの掛け違いが不調の原因なケースも少なくは有りません・・・。フルノーマルの場合はそんな状態でも調子は悪いですが走れちゃうケースもあるんですよね。ただしこの場合誰かがエンジンを触った、少なくともカムを脱着した訳ですね。
話がそれましたが、カムラインはIN&EX共にスルスルと回っていて大丈夫そうです。分解後ヘッド単体でもう一度点検をして行きます。
ヘッドを降ろすと純正?ガスケットが出てきました。おそらく一度も手が入って無さそうな?感じです。ピストンヘッド&燃焼室はベタベタでは無いですが、オイリーです。
シリンダーを抜くとやはり「ART」が記されてますので純正ピストンですね。オイルリングも一体型ですので、当時のままです。そして全リング共ベタ当たりです。
そしてピストンを外しクランクの位相ズレを簡易点検、大丈夫そうです。ただこの簡易点検ですが、点検棒が4本とも貫通すればOKと言う訳ではありません。位相がずれていても、コンロッド小端部、大端部のガタや、軸間の違いなどがダメ過ぎて(広過ぎて)位相のズレを吸収してしまい、貫通してしまう場合もありますので注意が必要です。
そして問題のブローバイ。ブローバイカップを外してみたら
大量のオイルが・・・。ブローバイが大量に出ている原因は分りましたが、なぜそうなったのかが謎です。
この後、外したヘッド、シリンダー&ピストンと共に詳しく検証して行きます。
つづく。