先日、弊社のJで使用しているインジェクターが黒っぽいものが付いている件で
「インジェクターの色は選択出来るのですか」とお問い合わせを受けました。
結論から言えば色を選択と言うより容量やスペックを変更すれば別の色になります。
弊社でよく使っているオレンジのものはZ1000~DAEG等にも使用されている容量のもので、噴射部の穴の数に年式によっての違いはありますが噴射容量的には130~140実馬力位迄余裕で使用することが出来ます。
写真に出ている黒っぽいものはもう少し少なく、110~115馬力位迄とした場合にちょうど良いと思われる容量です。
弊社のZ1000Jは、現状エンジンがオーバーサイズピストンを組んだだけのフルノーマルですので、このサイズで煮詰めてみようと交換しています。
以前にも記事にしましたが、インジェクターは容量の大きなものほど通電開始してから弁が開いて噴射が安定する迄に時間がかかる傾向があります。(無効噴射時間)
http://www.pams-japan.com/diary/?p=6755
あえて容量をエンジンスペックに見合ったものにすることで、この無効噴射時間を短くする事が出来ますので、噴射コントロールの精度を高める効果を狙っています。
ちなみに、オレンジのタイプの無効噴射時間は14V時に約1msec 黒いタイプのものは約0.7msecです。
アイドリング中のインジェクターの実噴射時間が2msec程しか無いと考えれば無視できない差となります。
それにしてもインジェクター迄黒いと本当にカスタマイズ感が薄いです。
これでもこと足回りに関しては、トップブリッジやフロントフェンダー以外Z1000Jのノーマルパーツは一つも使っていないのです。
おそらくは、Z業界のショップデモ車の中では1、2を争う程地味な車両な気がしないでもありませんね。(笑)