約30年間眠っていた750RSが目を覚ましました。
一通りの整備を施した後、シャシダイに載せて様子を観てゆきます。
キャブレターや電装も一新させて頂きました。
勿論いきなり全開ではなく、アイドリングで様子を見て、そして徐々に回転数を段階的に上げながら各部をチェック。
エンジンを開ける事も考慮に入れておりましたが、どうやら開けずに調子を取り戻してくれそうなフィーリングです。
生産されてから45年が経過し、更に内30年間不動にて眠っていたと考えれば、割とご機嫌よく目を覚ましてくれた方ではないかと思います。
今回キャブレターは新品のCR29に交換。後輪で約65 PSを出力。煮詰めてゆけばもう少し伸び代があるかもしれません。ノーマルらしく全域に渡り谷の無いなだらかな出力上昇線です。
最大トルクは約5.5 kgです。こちらも出力同様ノーマルらしいフラットなトルク曲線を描いています。マニュアル上のスペックでも69 PS / 9000 rpm に 5.9 kg-m / 7500 rpm ですから悪い数値ではないと思います。
ヒュンヒュンと独特な唸り音を上げながら調子よく吹け上がるZ2エンジンの音をお聴き下さい。
長年の眠りから目覚め、間もなくto the Road です!