TPS(Throttle Position Sensor)スロットル開度センサーの事です。
アクセルの開度を電圧の変化で出力し、そのデータを元に回転数と照らし合わせてエンジンにかかっている負荷を推察します。
(スロットル軸部分に着いているパーツがそれです)
例えば、回転数が低いのにアクセル開度が大ければそれは高めのギアで加速しようとしていたり、車体が坂道にさしかかっていると判断し、負荷は大。
回転数はそこそこでもアクセル開度は割と少なければ巡航中。
回転数が高いのにアクセル開度が少なければ低いギアで引っ張っての加速中や、下り坂にさしかかってアクセルを閉じ気味にしていても速度の出る低負荷といった具合です。
ECUやイグナイターユニットはそれらの負荷に応じて点火時期や燃調の補正を行っています。さて、こちらは当社で製作しているスロットルボディに使用される無接点方式のもの。
従来のタイプと異なり、内部に接点が無く摩耗消耗や開度の遷移時に生じ易いノイズの発生が非常に少なく、接触タイプの物に比較しても一般的に10倍近く長寿命なのと、経年による開度と出力電圧のずれが生じ難くなっています。
例えば、点火時期制御のみであれば、余程チューン度の高いエンジンを除いて出力数値には極端な精度は必要ありませんが、燃調の制御においてはスロットル開度が正確に把握出来ねばなりませんので、特に精度が要求されます。
又、接点式の場合長年ストリートで使用していると、最も使用する低中開度付近が摩耗してどうしても精度が低下して来る為に定期的な校正や部品交換が必要なのですが、無接点式の場合はそういった事が無いので市販車でも電子的に開度角度をセンシングする無接点式のものが多くなっています。
スロットルボディの場合はこんな感じに全閉時の開度電圧を大まかに合う様にTPS角度を決めてスロットルボディに組み付けます。
これはフルコンのTPS電圧設定画面。
全閉時と全開時の電圧をECUに憶えさせます。