その1からの続きです。
ヘッドをを下し現れたカーボンデポジットを先ずは除去。
そして洗浄し各部の点検作業に入ります。燃焼室内へのオイル侵入を疑い、念のためにレッドチェックを行います。
洗浄脱脂後、リフターホール側からは赤い浸透液を。
ポート内ガイド周辺には白い現像液を吹きかけます。IN/EXそれぞれ丸一日置いてガイド周辺やポート内のヘアクラック等が発生していないかを確認します。結果OKです。
画像の順序が入れ替わっておりますが、EXポート内のカーボン除去作業です。排気効率にも悪影響があるのではないか?と思える程のデポジットです。これは途中経過ですが、最終的には更にカーボンが出ました。地道な作業です。
当然バルブにもデポジット。ご覧の通り生成されたカーボンがパリッと剥がれている様な痕があります。それがシートとバルブの当たり面に挟まったりするのを想像してしまうと気持ちが悪いです。
幸いな事に、カーボンを除去すると摺合せだけでイケそうな45度面が顔を出してくれました。
摺合せ作業です。タンタンタンッツ!とリズミカルに。
アタリ幅もOKです。
最終的に昔ながらの光明丹でアタリを確認。因みに、キレイに且つ適正幅でアタリが出ていると、バルブを勢いよくシートに落とした際「カーンッ!」っと鋭い音がしますが、そうでないと何ともシャキっとしない鈍い金属音がします。
ピストンヘッド側もカーボン除去。純正STDピストンの様です。
ヘッドの組み立て準備です。リップが硬化しオイル下がりを招いていた可能性のあるステムシールは純正に交換。当時ものと思われるバルブスプリングはESバルブスプリングへ交換です。スプリングシート、リテーナーはキャリーオーバーとしました。
次回は当初の目的であったカムチェーンの交換、そしてヘッド搭載編です。
~続く~