OHにて入庫中のZ1Rエンジン。
秘蔵の新品MK2クランクシャフトをベースにし、更にひと手間加えて組み込み。
腰下を閉めてしまうのが惜しい位ピカピカなのですが、新品だから光っている訳ではなく特殊な電解研磨による輝きです。オイルのキレが向上しオイルミストも大幅な減少が見込めます。またジャーナル部を含む全ての擦動部にも処理されているのでフリクション低減にも効果大です。
当然ですがコンロッドも新品。小端部がキレイです。また走行距離が伸びている車両や、ノーマル比で大きく出力の上がった仕様では、キレイに見えても測定してみると上下方向へ寸法変化が発生している事が多々あります。
今回はちょっとだけ「力」狙いのエンジンと言う事もあって、ピストンPINにはDLC処理を施しました。
ピストンはCP製鍛造です。スカート部分が黒っぽく見えるのは後処理にてデフリック系のコーティングを施している為です。デフリックというと以前はその効果として初期馴染みの向上程度というイメージを持っていたのですが、現在採り入れている処理は下地となるバインダーの質が向上し、初期馴染みだけではなくその後も剥離しにくく長期に渡り効果が持続します。また膜厚のコントロールも正確に行えるためクリアランス管理も問題ありません。
長持ち&力持ちなエンジンへと育ちますように。
もうひと踏ん張り!