随分と開発に時間が掛かってしまいましたが、ようやく試作そしてテスト段階まで辿り着きました。構想からカウントするならば今日まで約10年の歳月が過ぎようとしています。
シャーシダイナモ上でテスト中の新しい点火システム。左モニターに映し出された画像をご覧ください。画像だと解りにくいかもしれませんが、エンジンの左側より熱分布とその温度をモニタリングしているところです。
こちらはヘッドの上面から。EX側に集中して熱を帯びているのがわかります。向かって左がEX側です。何となくプラグコードが認識できるかと思います。
こちらはエキマニを前方から。例えば集合管のマフラーエンドからA/F計プローブを差し込み空燃比をモニターするわけなのですが、当然4シリンダーから出る排気が集合してからの計測となりますから、各気筒間のバラ付までは知り得ないわけです。
ところが、サーモグラフィーによる解析とモニタリングにより、各気筒間の燃焼バランス等もある程度わかるようになります。
これは社内通称「RED COIL」。高電圧マルチスパークにも対応した物で、今回のプロジェクト用に製作してもらった専用品です。そして、このプロジェクトのポイントは上記した様なエンジン各部の熱分布をセンサーでモニタリングしながら、常時最適な点火時期と放電時間、電圧をコントロールする事にあります。それにより外気温や気圧、走行負荷に関わらず最適な点火を行う事により、更なるエンジンのパフォーマンスを引き出しロングライフ化も可能となります。
また詳細はまだ公開出来ないのが残念ですが、最終製品にはスマートフォンとのリンク機能を持たせ、お手持ちの携帯端末からのモニターや簡単なセットアップ、そしてイグニッション電源にパスワード又は生体認証を掛ける事で盗難防止装置としても機能します。
正式リリースまでにはもう少しお時間を頂きますが、本日より先行予約をお受けいたします。尚先着10名様までをモニター価格としてご提供致しますので、ご興味のある方はメールにてお問い合わせをお待ちしております。
尚、先行予約の受け付けは本日24時にて締切とさせて頂きますのでご了承ください。