何となく今日の作業風景を。
KZ1000の腰下分解工程です。既に腰上は車体上でバラされ、腰下のみをエンジンスタンドにセットしています。
予めオイルは抜き取ってありますが、各部に溜まったオイルが結構な量で落ちてきます。オイルパン底にはスラッジが溜まっていますが、異常な金属片や金属粉等はありません。
上下ケースが割れた瞬間です。
車体全体の雰囲気からエンジンは開けられていないと思っていたのですが、そう遠くない過去に開けられた形跡があります。使用している液体ガスケット等でわかります。扱い易く、しかしノーマルとは比較にならない楽しいエンジンに仕立てます。
隣では組みあがったエンジンに、新たなプロジェクトとして発動したオリジナルカムが組み付けられています。
バルブタイミング調整の用意です。
このエンジンはインナータペット仕様ですが、セットされるカムシャフトはアウタータペット仕様のまま、リフターホールやヘッドカバーにカムノーズの逃げ加工(切削)を施さなくとも使用出来るギリギリを狙ってハイパフォーマンス化を図る設計です。エンジンに優しく且つ圧倒的な力を与える中空鍛造削りカムシャフトです。
同じ空冷Zのエンジンですが、乗り手が十人いらっしゃれば、乗り方や使い方、そして好みも十人十色です。パワーだけではない、乗り手に合わせ末永く付き合えるエンジンにしたいですね。