寸法位置決め用のプレートに固定していますので、手作り感が満点ですが、Z1系用のEFI化用モジュールです。
Z系はノーマルタンクの底面形状の関係でフューエルポンプをインタンク化するのがなかなか大変な事と、オリジナルタンクに大幅な加工を行いたくない場合も多いので、タンクからスロットルボディのインジェクターの間にフューエルポンプ他の必要ユニットを装備するのが通常です。
ちなみに、上からリレーヒューズボックス、フューエルプレッシャーレギュレーター、イグナイターユニット、フューエルフィルター、フューエルポンプです。
これらを装着し易い様、1つのマウントにまとめました。
組み付けたところ。
この配置を実現するのに一番大変だったのは、フューエルポンプの入り口に使う90度に曲がった内径10mm近い品質の高いフューエルホースを探した事だったりします。
ここはポンプ前ですので耐圧である必要はありませんが、燃料用の2層ストレートホースをこの角度に曲げておくと無理がかかって潰れたり経年変化でクラックが入ったりします。
ちなみに、横から見た際にはサイドカバーにすっかり隠れますので、目立ちませんと言うか見えません。
Z1系はサイドカバーが縦に短いので、バッテリーケース下にあれこれ着けると違和感が出ますから、それは避けたかったです。
こちらはリレーヒューズボックス。保安部品や灯火系のリレーヒューズボックスとは別に、フューエルポンプやインジェクター、ECUへの電源コントロールの為に必要になります。
マイクロリレーに系統別のミニヒューズ。シール着きの防滴仕様になっています。
こういったマウントやシステムはキャブ車をEFI化するには必須となるのですが、車両に合わせて都度製作するとなると結構な時間がかかる物ですので、寸法が決まったらお勧めパーツで組んだシステムユニットとしての用意も考えられますね。
この部分のフレームを左右に連結する様に補強を入れられている車両もありますが、その場合はフューエルフィルターのみ移設する必要がありますね。
マウント方法を工夫すれば、KZ1000やZ1-R、MK2系にも使えるかなと思います。