静岡より、車検やメンテナンス等でご来店頂いておりますZ1。今回はカムチェーンテンショショナーの交換や、前々から気になっていた伸びているカムチェーンを弊社のジョイントリンクカムチェーンにて交換して行きます。
カムチェーンをジョイントリンク加工して繋ぎかえる時は、カムを外した状態で行います。カムホルダーボルトのネジ山のEX側がかなり渋く、何か所かはヘリサート加工が必要な感じです・・・。なんか嫌な予感が・・・
外したトップアイドラー・・・。分離（破損）しています。
ちなみにアイドラーを左右に動かしてもこの状態であれば、少なくとも分離はしていないと思われます。違い分ります？？
トップアイドラーがこの状態だと、ヘッドとシリンダーの間に入っているアイドラー関係も心配ですので念入りに確認しておきましょう。上から覗けば見えます。
これは前側のアイドラーですが、インナーのベアリングとアウターのギア部分が分離してしまっていてギアが暴れた痕跡がありました。やはりこちらも分離（破損）していました。まぁこのアイドラーの分離はZあるあるの一つなんですが・・・・
やはり外したアイドラーは分離していますね。これがトップアイドラーでも起きています。分離していなければ、アイドラーとボディープレートの隙間はセンタ―シャフトのサイズ（写真①）になっています。分離しているとインナーのベアリングのサイズ（写真②）になっています。
オーナー様にご連絡したところ、バージンエンジン（一度も開けられていない）だと思うと言う事で、降ろしたヘッドは点検し、必要に応じてO/Hする事になりました。予定通りすんなり作業終了と言う事も当然ありますが、Zに限らず旧車は「開けてみないと金額も納期も約束は出来ない。開けてみないとわからない。」などと良く耳にすると思いますが、今回はまさにその通りですね。イレギュラーってヤツですね・・・。
さぁ！ヘッド分解して行きます！
