昨日のDIARYにもHALTECH ECUのセッティングとログの確認風景がUPされておりました。
これはZ1Rという事もありまして、セッティングの為にセットしたタブレットの液晶画面も、カウルで目立たないから良いのですが、これがネイキッドとなると何だかちょっと不気味な感じかも?
そう言えばインジェクション化が進み始めてから、画像の向かって右側に見える物の出番が増えて参りました。HORIBA製作所の排ガステスターです。COやHCを測定します。当時思い切って買ったTOOLなので、やっと出番が来たと言う感じです。
PCを立ち上げて、ゴソゴソとセッティング作業をすると、如何にもデジタル感満点に思えてきますが、どんなに賢いECUが持つ性能&機能も、結局は全て人の手でデータを打ち込みながら地道なマップ作りが基本になります。そこは、キャブで言うジェット交換やニードルの選択、または加速ポンプ吐出量の増減やそのタイミング調整がキーボード操作に置き換わっているだけです。
画像はインジェクションとは関係ないのですが、サーモグラフィーにてエンジンが始動から徐々に暖まってゆく様子をモニターしている所です。どこから熱が入り始めて、どの様に熱が伝わり最後に放熱されてゆくのか。エキマニの熱分布から凡その燃焼温度とそのバラつきを見て、各気筒の燃焼状態を知る事も可能です・・・と書くと何やら偉そうに聞こえますが、実は単に面白くて中々手放せないというのが本当の所だったりします。(人に当てても面白いです)笑
フルコンもサーモグラフィーも20年前には存在していたものですが、それがこれほど使い易く現実的なコストで導入できる様になるとは想像も出来ませんでした。そしてインジェクション+フルコン制御化から得られるデータを、今度はキャブ仕様にフィードバック。そんな事も徐々に現実となってまいりました。燃調もそうですが、特にフルコン制御で得た点火データをキャブ仕様に活かしながら面白い展開が出来そうな予感。
便利な「デジタルTOOL」が簡単に入手出来る今ですが、基本はあくまでもアナログありきの話です。