中速域から上が吹けないというトラブルに見舞われ、原因の特定と対策の為緊急入院となったZ1です。
数年前に弊社にて腰上OHをお任せ頂いた車両ですが、久しぶりに拝見させて頂いたら火の玉+手曲げショート管から、何と白バイ仕様へと変貌していて驚きました。
さて、各部点検を済ませ早速シャシダイの上で健康診断です。
その結果キャブへの燃料供給に少々問題が発生していた事と、最も大きな原因はマフラーを交換した事によるセッティングの大幅なズレの様です。空燃比をモニターしながらセッティング作業に入ります。
やはりそのままでは上が全くフケなかったのですが、徐々に調子を取り戻し気持ちよく高回転へと繋がる様になってきました。トルクもフラットで出力特性もノーマルらしい素直な曲線を描いています。途中若干ですがクラッチの滑りと思われる現象が発生しました。
この時点でのMax Power は68.93 ps ですが、最終的に72 ps 強に至りました。少々エンド口径の小さなマフラーにエアクリーナーBOX仕様です。全体のバランスを見ながら最終チェックに入りたいと思います。問題がなければ実走行テストを行い、間もなくオーナーさんにお引き渡します。
再び気持ちよく乗れるZ1にして納車します!