Z1-Rフルコンインジェクション化準備の続き
まずは、インジェクション化にあたって必要なハード部品のレイアウトと固定
ECUとフューエルポンプに、燃料フィルター、フューエルプレッシャーレギュレータ―。
結構スペースを食うこれらの大物は、現行車ではフューエルタンクの中に格納されていますので、車体本体には装着はされません。
タンクの中に入れるのはインタンク方式、スペースの問題やポンプの発生する駆動音が静かになったり、プレッシャーレギュレータ―からのリターン通路を別途に付ける必要が無い等のメリットがありますので、4輪を含む市販現行車はほぼ全てがこれです。
外装式はインライン方式、メンテナンス他の作業が行い易かったりもしますので、1980年代のインジェクションはほぼこの方式でした。
Zをインジェクション化する場合、気安くタンクを切ったり貼ったりの加工が出来ない場合がありますし、加工が出来ても底面形状の都合でレイアウトが難しい場合もありますので、一般のお客さんにフィードバックし易い様、外装式を採用しています。
イグナイターはマスターシリンダーの上に。
一般のECUはインジェクタードライバーと呼ばれる回路でインジェクターは直接駆動していますが、点火系は制御信号しか出力されませんので、別途にイグナイターを装備する必要があるものが殆どです。
部品点数や配線が増えるデメリットはありますが、整備性やアップデート性が良くなったり、大容量のイグナイターを使っても冷却効果の高い装着方法が出来るメリットもあります。
ぶちまけた色とりどりのコードがトグロを巻いていた様なECU用ハーネスから、Z系で必要になる部分のみ取り出して組み直ししするとこんな感じです。
電源制御や、ポンプの制御信号、インジェクターのドライブ出力にイグナイターの制御信号、後はスロットル開度やバキュームセンサーに各種の温度センサーと、データロガーを働かせる為の空燃費計からのデータ入力回路です。
先日大量のコードの割には意外と少なくなったと思うのですが。
後は、ポンプやイグニッションコイル、インジェクター等を駆動させる電力回路のリレーハーネスが必要です。