実験ではありませんが、ビューレットを使用した本日の実測作業です。
今回ピストンを組み替えるエンジンですが、以前の仕様がどの様な物だったのか。それ無くして組み換え後の比較は出来ません。
正確な圧縮比は、実機(エンジン)を使用した上でピストンクラウン容積、そして燃焼室容積を測定した上でガスケット厚を決定しない限り算出は出来ません。画像はクラウンボリュームを測定する前準備で正確にデッキ面より10mm沈めた位置を決めているところです。
グリスで貼り付けたアクリル板に小さく開けた孔より測定油をゆっくりと流し込んでゆきます。一杯になった所でビューレットの目盛を読み取る事でボリュームを正確に測定します。
燃焼室容積も測定し、クランクケースデッキ面、シリンダーブロック上下面の面研量を把握した上でガスケット厚を考慮し最終的に圧縮比を決定します。
ボアを広げ排気量を拡大する場合には、必ず考慮しなければならないポイントです。