先日、お電話にて弊社が使用しているオイルプレッシャーSWについてご質問を頂きましたので、画像を交えながらお答え致します。
油圧センサーと呼ぶべきなのかスイッチと呼ぶべきなのか微妙な物なのですが、空冷Z系には共通で使用されている物です。
この親指で押さえている鍋の落とし蓋の様な部分が、オイルポンプによって圧送されたオイルで押し上げられ、ボディから離れる事で導通が切れてオイルランプが消えるという単純な仕組みです。
オイルに押し上げられると、内部ではこの様になっている筈です。ですからセンサーと言うよりも正にスイッチであり、少しでもこの鍋蓋の様な部分がボディから離れればオイルが来ていると言う事でランプは消えるという理屈です。決して油圧を計っている訳ではありません。オイルがそこを通過したか否かを知らせる為のものです。
さて、上画像は純正のプレッシャースイッチをオイルクーラー用ボディに組み付けた物で、まだオイルが上がって来ていない状態です。
そしてこちら、状態で言えばオイルが上がってきて、例の鍋蓋の様なプレートが最上部までオイルで押された状態。ですが、良く見て見るとかなり中途半端な開き方です。最大限に開いてもオイル通路のこの程度しか開かないのですから。
実際これが原因でトラブルが出たという事例も過去に見当たらず、問題は無いのだと思うのですが、何故中途半端な開き方なのか今一つ理解に苦しみます。
そしてコチラです。実は10年以上前からスタッフの中では当たり前に使用していた物です。プレッシャーSWは純正流用の感圧式とし、オイルブロックへの専用アダプターを製作し取り付けています。
取り付けした所です。
オイル通路が完全に解放されているのがわかります。
ここがポイントなのですがセンサーは感圧式で、ノーマルの様な鍋蓋とそれを押し上げる様な構造ではないので、ご覧の様にオイルが上がって来ても来なくても、穴の面積を狭めてしまう障害物は存在しません。
数値化出来ている訳ではないのですが、この方がオイル流路内で無駄な抵抗が発生せずよりベストなのではないかと思うのですが・・・勿論体感は出来ません。笑
何故かここの所、過去のブログ等をご覧になられた方々からのお問い合わせが重なり、市販も視野に入れ始めたところです。純正ノーマルもいつまで供給されるか分かりませんし、長年この状態で使用していても全く問題も出ないと言う結果も踏まえ、この様な手段もありなのではないかと思っています。