Z1のシリンダーヘッドを燃焼室側から見たところです。が・・・何か変じゃない?短くない?と気づいた方。って誰でも気づきますよね。笑
実はこのヘッド、治具として使用する為にある条件の下でカットしています。通常の使用には問題が出るトラブルを抱えたヘッドですが、それでも二度とヘッドとしての使命を果たす事が出来ないと思うと心の中で「ごめんよ」とつぶやきながら。
画像上こちらは以前にも何度かこのブログに登場しているカットモデルとなったヘッド。ポート形状の変更&拡大時に各部の肉厚がどの程度残るのかを知るためのものでした。ですから、ポートのセンターに沿ってカットしています。こうして見ると特にEX側バルブガイドボスを削り込んでゆくと、割とリフターホールの底面との間に余裕がない事が解ります。
今日の本題に戻ります。ご覧の様に燃焼室を五分の三程度残しカット。しかしリフターホール等は残されています。ポート形状確認の為のカットモデルと大きく異なるのはこの部分です。
こうやって見てみると、J系以前の空冷Zに採用されていた鋳込みシートリング自体がどの様にヘッドに鋳包まれているのか良くわかります。ですからSTDではシートリングが外れて「落ちる」というトラブルは絶対に無いわけです。
近日中に、どんな使い方をしているのかをご紹介したいと思います。