EFI化による燃料やイグニッションタイミングの補正を行う為に、シリンダーヘッドの温度をパラメータとしてECUに入力する為のセンサーを取り付けします。
今回は既にシリンダーヘッドがしっかりと締結されていて、センサーマウントの為にヘッドナット等を緩めたく無いのと、特に燃焼状態の温度変化を正確にモニターしたい事もあり、イグニッションプラグの座面に装着出来るセンサーアダプターをアルミ板から製作します。
取り付け時にはイグニッションプラグ側のガスケットはカットして取り外し、このアダプター自体が座面のガスケットも兼ねていますので、シリンダーヘッドに対しては少々柔らかめのアルミ板で製作しています。
プラグを何度か脱着すると変形も起きますので、予備を製作しておいて交換する必要もあるでしょう。
空冷エンジンの運転状態は本来シリンダーヘッドの温度で見るべきで、潤滑がメインの役目のエンジンオイル温度はあくまで参考にすべきでしょう。
水冷式に比較して空冷エンジンの場合は始動後暖機のヘッド温度上昇は非常に早く、更に走行する事での上下幅も大きいです。
対してエンジンオイル温度は温度上昇も非常に緩慢で、オイルクーラーを使ってもラジエターを使った冷却液に対して冷め難いという特性があります。