ヘッドの組み立て作業です。前仕様ではGPZ1100スプリングを流用しておりましたが、今回はPAMS ES バルブスプリングのType-Rに置き換えます。
http://www.pams-japan.com/product/page.php?parts=engine&id=esvalvespring
先ずは軽くエッジ処理をした後に粗洗いを。
向かって左がGPz1100スプリングです。右が今回組み込むESバルブスプリングですが、エッジ処理に加えてスプリングシートととの着座面の表面租度を軽く整えてあります。なんでこんな事しているのかと申しますと・・・
↑これらの動画はYou tube でたまたま見つけた物ですが、やはりバルブスプリングは回転しているんです。
上のものは高速カメラで録っている物をスロー再生していると思われ、勿論通常のスピードで再生されていれば目で確認は出来ないでしょうが下のものは実際の運転速度でも高回転になるに従ってかなりのスピードで回っています。
動画は空冷Zとは異なり、ロッカーアームを介して駆動されていますが、条件は同様だと思います。エンジンOH時にヘッドを分解すると、個体差や使用条件等の違いもあるとは思いますが、スプリングのエッジとスプリングシートに段付きが出来、スムースにスプリングが自転出来ていなそうな痕跡も珍しくないんですね。無理に捩じれる事なくスムースにスプリングが回転してくれた方が、スプリングの持つ本来のパフォーマンスと耐久性を発揮出来るのではないかと考えています。特に、ノーマルよりセット荷重が高く、ハイリフトカム使用時には気になるポイントだったりします。
体感は出来ないと思いますけど。笑