EFI化には欠かせないフューエルポンプですが、これはそこそこ電力を消費します。
容量や燃圧にもよるのですが、Z系に使える様な汎用品を稼働させた場合、大体の消費電力が4~5アンペア。単純計算で、H4のハロゲンバルブをハイビーム点灯させたレベルの電力を消費します。
通常オートバイのEFIでは燃料ポンプは全開で稼働させっぱなしなので、余剰のガソリンはフューエルタンクに戻されるか、現行車の様なインタンクタイプのポンプの場合でもポンプ一体のフューエルレギュレーターからタンクの中に放出されています。
これは、システムの簡略化の為であろうとは思うのですが、アイドリングやタウンユース、低負荷でクルージングさせている際には必要以上にフューエルポンプを動かしている事もあり、電力消費が大きくなります。
この為、このZ1では上記の様な状態で燃料を大量に必要としない状態では、4輪乗用車用の純正フューエルポンプコントロールユニットを流用してパルス電圧世制御して燃料ポンプにかかる電圧平均値を下げる事で燃料ポンプの回転速度をコントロールしています。
例えばアイドリング中~低回転低負荷走行中は約8V
巡航~タウンユースのストリートでは約10V
全開走行中にはバッテリー電圧に近い14Vプラスといった感じです。
こういった制御を行う事で省電力化はもちろんの事、ポンプの総回転数が抑制出来るのでフューエルポンプの長寿命化と、ガソリン温度の上昇対策にもなります。