整備や車検等で入庫中のZ1&Z1R-2。
共通しているのはキャブレターからインジェクションへと仕様変更している事。
お陰様で、最近ファクトリー内でもインジェクション仕様を見る事が多くなりました。
Z1は専用アダプターを介し、カワサキ純正スロットルボディをピッチ変更等を必要とせずに流用しています。ECUにはLINKを使用。
Z1RはAT POWER社製のシャフトレススロットルボディを使用。空冷Z用に専用設計です。ECUにはHALTECを使用しています。
ECUは使い手の好みもあるでしょうが、今現在流通している物はどれも高性能で、何を使っても良いと思います。社内だけで言うのであれば、最近の推しはLINKです。価格もこなれている上、使いやすくログ機能も充実しています。
走行後にPCを繋いでログを読み取り、気になったポイントに手を加えセッティングを変更。
キャブであればジェットやニードルを変更していた作業が、PCの画面を観ながらキーを叩く事へと変わってはいるものの、相手となるエンジンは同じなので、狙うポイントはキャブもインジェクションも同様です。
感覚的に詰めていた部分が、インジェクションでは全て数値で表れますが、イジれるポイントがキャブよりも多岐に渡る為、迷路に嵌りやすいのも確かです。その分遣り甲斐はあります。キャブからインジェクションへ、インジェクションからキャブへ、互いに活かし合える部分があって楽しいです。
まだまだ、日々勉強です。