今も昔も変わらぬ作業。
ガスケット剥がし。
エンジンOH時等における分解作業には必ずついて回る作業ではありますが、何度やっても画期的な策へとは辿り着きません。
特に組んでから年月の経過した物等は尚更で、新車時から初めて分解される個体等は、ガスケット自身はシリンダーブロックの一部だと勘違いしているのではないか?と思うほど強烈に貼りついている物があります。
ここではグラファイトタイプやメタルタイプではなく、純正に採用されている昔ながらの「紙」タイプについてのお話です。
洗浄油や各種ケミカルを使用し、少しでも剥がしやすい様にとトライしてはいるものの、正直気休め程度にしかなりません。とにかく硬いです。。。
ただ力任せに行ってしまうと、下地にダメージが及んだり指先を傷めてしまったりするので気をつけてください。
スクレーパーやカッターナイフの刃先、オイルストーン等を駆使して作業しますが、特にスリーブが入ったままの状態だと更に一手間掛かります。しかもただ剥げば良いわけではなく下地に傷をつけぬ様に細心の注意が必要です。
この作業が立て続くと、指先から掌が筋肉痛になります。
その方法についてプライベーターさんからご質問を頂くことも多いのですが、残念ながら私達もこの様にコツコツやってます・・・という他愛もないお話でした。