数日前、今年の終わりも見え始めた所でイギリスよりエア便が到着しました。
本当は1月と見越していた物だったのですが、珍しく到着が早まりました。
専用ボディ仕様でのオーダー製作を依頼した、インジェクション用のシャフトレススロットルボディです。
社内使用分と開発協力を頂いている先への先行納品分の一部で、残りは1月中の予定ですが、正式なリリースにはもう少しお時間を頂くかたちになります。画像↑の箱詰めされた物達は半完成品で、ここから社内にて一部の組み換え部品交換や組み込み、調整、エンジン仕様に合わせて選定したインジェクターと専用燃料デリバリーパイプ等のセットが行われます。
ビレットジュラルミンからの総削り製法ですので、ボディー本体とファンネル色の組み合わせは割と自由が利きます。黒ボディに黒ファンネルも迫力がありますが、シルバーボディにブラックファンネル、またはその逆の組み合わせもメカメカしくて個人的には好みだったりします。
燃料デリバリーパイプとインジェクターをセットした所です。
背面です。
インシュレータとの接合部分は、汎用レーシングキャブレターの多くによくあるスピゴットタイプでは無くボディと一体化として理想的なインジェクター位置と角度、バタフライポジションを優先させました。
J系用ビッグインシュレーター若しくはゼファー1100用インシュレーターに対応。完全な専用設計です。
今回ロットは全て42mmボアの空冷Z用ピッチですが、後に38mmボアのものやピッチ違いのものもラインナップに加わる予定です。
ここへ来るまでに4年と10ヶ月。プロトタイプだけで4基製作し実装テストとデータ収集を長期間にわたって行い更に改良を繰り返しました。高精度且つよりシンプルで、より軽量に。そして機能美を求めています。
次回ロット分をお待ちの開発協力業者様、今しばらくお待ちください。