2019年も残すところあと1日となりました。
昨日が最終営業日だったPAMSは大掃除を進めつつ、整備お預かり車両やお預かりしていた内燃機加工、ご予約やバックオーダーだったパーツ等をお手渡し又は発送という一日で本年度を締めくくりました。
今年を振り返ると、主なサービスである一般整備やエンジンOH&チューニングに加え、幾つかあるオリジナルパーツの中でもPISTALピストンの本格的リリースをようやく実現出来た事が印象に残っています。またメーカーのエンジニアと話をする度感じるのは、ピストンに限らず個々のパーツに対する知識の浅さに日々勉強の毎日でした。
本格的にプロジェクトを発動してから実に3年以上を費やしています。
PISTAL RACING 本社のあるイタリア迄出向いては、短気なイタリア人エンジニアと熱いディスカッションを交えました。
耐え切れず、持参したPCをバチン!とたたみ、話にならん!と言って席を立ったのも今では笑い話になりました。詳しいお話の続きは来年のUPデート時にHPでご紹介したいと思います。
こちらはバルブメーカーでの打ち合わせ風景です。
既にリリースさせて頂いているZ1/Z2用以外にも、実はJ系用ビックバルブ等もプロジェクト進行中です。
また念願であったオリジナルカムシャフト製作も実現まであと一歩という所まで到達できました。本当は年内リリース・・・と社内では息巻いていたのですが、重箱の隅を突き過ぎた事で目標達成ならず。
来春までのリリースに向けメーカーとも調整中です。
ここでご紹介出来る画像はメーカーとの秘密保持契約の為限られておりますが、
カムシャフト以外にも夢が広がる様なシーンをたくさん見せていただきました。
各種シール類を始めとするラバーパーツ等も様々なプロジェクトが各メーカーとの間で進行中です。
また一時はお蔵入りを社内で噂されていたインジェクション化の為のオリジナルスロットルボディ。こちらはプロジェクトが立ち上がってから何と5年弱という月日が流れていますが、ようやく形になり初期量産モデルが年末ギリギリとなってUKより届きました。プロトタイプだけで4機を製作し実装しながらのテストを繰り返しました。
こちらも来春には正式に製品としてご紹介させて頂きたいと思っています。
他にも各種の必須な絶版パーツの対応品や純正パーツを品質面や耐久性面で上回るべく企画や製作中のものが控えています。
これらのパーツがもっと早く出来ていたら良かったと思う反面、そのどれもが長年空冷Zに触れながら現場レベルで閃いたり又は必要に迫られた物ばかりで、足掛け二十五年というZ屋ヒストリーがベースにあって実現出来るものと実感している次第です。
毎年言い訳がましく恐縮ではございますが、至らなかったサービス等も反省しつつ、来年度はもっと皆さまに喜ばれる様な活動と、お役に立てるパーツ開発等に注力し日々精進させて頂く所存です。
2019年も大変お世話になりました。創業から足掛け25年と頑張れたのも偏に支えて頂いた皆様のおかげです。
2020年が皆様にとって素晴らしき飛躍の年となります様に、スタッフ一同心よりお祈り申し上げます。
良いお年をお迎えください。