年末までに各部のレイアウトと配線の方を終わらせておりますフルコンインジェクション車のフューエルラインを接続します。
こちらの車両は燃料タンク内に燃圧レギュレーター装備する一体式フューエルポンプを内蔵するインタンクタイプではなく、外装式で独立したポンプとレギュレータをタンク以降に装備するインラインタイプとなりますので、それらをレイアウトした上で耐圧ホースで接続してとり回す必要があります。
各部ホースの締め付けに使うのは使い捨てタイプのカシメバンドです。
通常の点検や整備で外さない場所は、この方式でカシメて固定します。
バンドの必要な部分全てにスクリュー式のバンドを使用するとホース廻りが煩雑になりますし、緩めて抜いたホースは傷みますので、いずれ整備が必要でホースを外す場合はバンドをカットしてホース共々交換する事になります。
整備や点検で取り外したりする可能性のある部分には、この様なクイックコネクターを使います。
高圧になる燃料ラインでもワンタッチで抜き差しが出来ますので、脱着でホースを傷める事がありません。
又、このタイプは赤いロックをスライドさせてロックしますが、オス側をきちんと奥まで確実に挿入しないとロックプレートはスライドできませんので安全でもあります。
このコネクターは、フューエルレギュレーターへのフィード(供給)側と、レギュレーターからフューエルタンクへのリターンホース、そしてスロットルボディへの接続に使っています。
いずれも整備時に取り外す頻度の高い部分ですが、圧力のかかったガソリンをスムーズに通過させる事が優先させている為に抜き取り時のリークを止める機能がありませんので、抜き差しする場合は燃圧をしっかり抜いてから行う注意が必要になります。
メス側コネクターはkawasakiの現行車にも使われている新品フューエルホースを分解して流用したものですが、オス側の汎用品は汎用品を使用しています。