開発中のZシリーズ用カムシャフト。
第一次ラインナップ予定の3種類中で、最もスポーツライクに振った、開発コード”S”です。
カムプロフィール決定の参考としたのは空冷Z系最終型、GPz1100のもの。
それをベースにアレンジを加えたものとなっており、Z系のみならずZ1000Jエンジンのチューニングにも最適なものを目指しました。
専用の鍛造金型を使用して製作した素材を中空仕上げとして、軽く強靭なものとして仕上げています。
カム山位置を可能な限り正確な位置としてやり、その幅を揃える事を第一の目的として全周マシニング加工を施しました。
これにより、一般的にST1カムと呼ばれる各社のストリート用カムのプロフィールスペックを越えるものでありながら、タペットホール外周部分への干渉は最小限もしくは多くのヘッドでは無加工でクリア出来るものもある程度迄に仕上げています。
写真のものは、現代技術で製作するカムシャフトとして耐摩耗表面処理を施した仕上がり検証の為の量産試作品。
市場投入がようやく見えてきました。